電気代削減をうたい整備工場に電子ブレーカー営業が来た話

2026年6月10日

電気代削減をうたい整備工場に電子ブレーカー営業が来た話

電子ブレーカーの営業が来たので契約内容を調べてみた話

ある日、工場に営業マンが来た

先日、当店Tgarageに「電気代削減」をうたう電子ブレーカーの営業マンが訪ねてきました。

「コンプレッサーやリフト、高圧洗浄機や溶接機…たくさん動力使ってますよね。もしかしたら契約違反になってるかもしれませんよ

正直、ドキッとしました。

動力契約(三相200V)は使っていますし、設備増設したこともあります。「申請漏れ」や「過少申請」なんて言葉を聞くと、不安になるものです。

営業マンが言っていたこと

営業マンの話をまとめるとこんな感じでした:

  • 「整備工場は機械が多いから、契約電力が足りてないことが多い」

  • 「電子ブレーカーに変えれば基本料金が安くなる」

  • 「デマンドコントローラーで電気使用量を監視すれば安心」

  • 「このままだと契約違反で追加請求される可能性がある」

本当に?そんなことあるの?

不安をあおる営業トークかもしれない…でも、もし本当に契約内容に問題があったら困る。

そこで、自分で契約内容を確認してみることにしました

「電子ブレーカー」と「デマンドコントローラー」の違い

調べてみると、営業マンが混ぜて話していた「電子ブレーカー」と「デマンドコントローラー」は別物でした。

電子ブレーカー

  • ブレーカーの一種

  • 瞬間的な過電流には反応するが、長時間の負荷には強い

  • 契約電力を下げられる可能性がある(ただし条件次第)

デマンドコントローラー

  • 電力使用量を監視する装置

  • ピーク電力を抑える目的

  • 契約電力の見直しには直接関係しない

つまり、「電子ブレーカーに変えれば自動的に安くなる」わけではなく、そもそも自分の契約内容が適正かどうかが重要なのです。

営業マンは何を見ていたのか?

整備工場で使う主な機械はこんな感じです:

  • コンプレッサー:エアツール用

  • リフト:車両を持ち上げる設備

  • 高圧洗浄機:下回り洗浄など

  • 溶接機:鈑金作業時に使用

  • その他:電動工具、照明、暖房機器など

たしかに、三相200Vの動力契約が必要な設備が揃っています。

営業マンはおそらく、これらの設備を見て「契約電力が足りていないのでは?」と判断したのでしょう。

当店の契約内容を確認してみた

東北電力の「よりそうeネット」で契約内容を確認しました。

  • 契約種別:低圧電力(動力契約)

  • 契約電力:5kW

  • 年間使用量:約230kWh

「低圧電力」とは、主に三相200Vのモーターなど動力設備用の契約です。基本料金は契約電力(kW)に応じて決まります。

契約電力って何?

契約電力とは、「同時に使う可能性のある最大電力」のこと。

東北電力の場合、動力契約の契約電力は以下のように決まります:

  • 設備容量:接続されている機器の合計容量

  • 需要率:実際に同時使用する割合

  • 負荷率:連続使用する時間の割合

つまり、「すべての機械を同時にフル稼働する」わけではないので、設備容量がそのまま契約電力になるわけではありません。

本当に契約違反だったのか?

結論から言うと、契約違反ではなさそうでした。

当社の場合:整備士1名

  • コンプレッサーは常時稼働ではなく断続的

  • リフトも1台ずつの使用

  • 溶接機や高圧洗浄機も同時使用はほぼない


年間使用量も約230kWh程度で、契約電力5kWに対して妥当な範囲(AIによる)でした。

営業マンの言う「契約違反」は、根拠のない不安をあおるトークだったようです。

設備増設したらどうすればいい?

ただし、今後もし設備を大幅に増やしたり、同時使用が増える場合は注意が必要です。

やるべきこと

  • 電力会社に相談:設備増設時は事前相談が基本

  • 契約内容の見直し:必要に応じて契約電力を変更

  • 使用状況の把握:どの機械をどう使っているか記録しておく

「申請漏れ」や「過少申請」にならないためには、設備変更時に自分から電力会社に連絡することが大切です。

私が学んだこと

今回の営業訪問で学んだのは、「自分の契約内容を知ることの大切さ」でした。

  • 電気代の仕組みを理解していなかった

  • 契約電力が何なのか曖昧だった

  • 設備増設時に何をすべきか知らなかった

不安をあおる営業だったとしても、契約内容を見直すきっかけをもらえたのは良かったと思っています。

まとめ:営業が来たら契約内容を確認するチャンス

電子ブレーカーやデマンドコントローラーの営業が来たら:

  • まず自分の契約内容を確認(電力会社のWebサービスで見られます)

  • 本当に必要か冷静に判断(営業トークに惑わされない)

  • 設備増設時は電力会社に相談(事前確認が基本)

整備工場だけでなく、個人事業主や小規模事業者の方も、一度ご自身の契約内容を確認してみることをおすすめします。


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